取扱製品詳細

取扱製品

エージレス(脱酸素剤)

「鉄が錆びる時に酸素を吸収する」「酸素をゼロにして酸化を防ぐ」、こんな単純な考え方の組み合わせを身近に実現するために、三菱ガス化学が世界に先駆けて開発したのが脱酸素剤エージレス*です。
脱酸素剤エージレスが密閉容器内の酸素を吸収して、脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)とし、食品などが酸素から受ける影響をとり除きます。
食品分野で長期間の「おいしさ」と「鮮度」の保持を可能にしました。
また、その特性を生かし、医薬・医療品・化粧品などの劣化防止、衣類・寝具などの防ダニ・防カビにも幅広く使用されています。

*エージレスは、三菱ガス化学が製造・販売する脱酸素剤の登録商標です。

主な用途

エージレスのご使用にあたっては、対象製品や包装形態にもっとも適したタイプを選定する必要があります。(対象製品:菓子、ハム・ソーセージ、切り餅、お茶、医薬品他)
製品の種類・用途に合わせ、さまざまな種類のエージレスがラインナップされています。
バラ品の他、包装機に連動して自動で投入するための連包のエージレスもあります。(エージレス自動投入機が必要となります)

※用途に応じたタイプを弊社にてご紹介させて頂きます。

製品仕様

鉄系

水分依存型
高湿度の空気に触れてはじめて酸素を吸収します。

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
FX
FX 切り餅、白玉、生麺、生わかめ、味噌、生パン粉、甘納豆ほか。
耐水性に優れます。
0.85以上
FX-L ドラ焼き、珍味、チキンナゲット、ピザクラスト、一夜干し、佃煮、ペットフードほか。耐油性。
FJ スティックサラミ、個包装菓子ほか。FX-Lの超小型タイプ。耐油性。 0.8以上
FM 炊飯米、焼いも、電子レンジ解凍用ほか。電子レンジに対応。 0.8以上

自力反応型 [鉄系自力反応型]

  • エージレス自体が反応に必要な水分を持っており、空気に触れると酸素吸収を始めます。
  • 水分依存型と異なり、包装形態や装填する位置に制約をあまり受けません。
  • 酸素吸収の早い速効タイプと一般タイプがあります。

速効タイプ
傷みの早い食品向けの、すばやく脱酸素するタイプ。

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
S
S
SP
万頭、人形焼、棹菓子、カステラ、バウムクーヘン、削節、ピザ、半生菓子、マドレーヌほか。SPはサイズ1000以上。冷蔵にも使用可。耐油性。 0.65~0.95
SS 鮮魚切身、魚卵ほか。冷凍・冷蔵用。耐油性。 0.65~0.95

SP:サイズ1000以上のバラ品のみです

酸素検知剤一体型タイプ
酸素検知紙を貼付し、酸素の有無が確認できるタイプ(性能はSと同様)。

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
SPE


SPE 万頭、人形焼、棹菓子、カステラ、バウムクーヘン、削節、ピザ、半生菓子、マドレーヌほか。耐油性。 0.70~0.90
ペーパーアイの
適用範囲

一般タイプ
低~中水分食品向けタイプ。

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
ZP
ZP
Z-PT
中~高水分用の汎用タイプ。ドーナツ、月餅、フィナンシェ、ブランデーケーキ、サラミ、ビーフジャーキー、ペットフード、米菓、米、雑穀、ナッツ類、煮干しほか。耐油性。 0.95以下
Z-PKC 低水分用。香り保持性に優れます。乾燥剤併用可。コーヒー、お茶、ナッツ類、おかき、乾燥野菜、香辛料、海苔、医薬品ほか。 0.65以下
ZJ-PT


ZJ-PK
ZJ-PT
ZJ-PK
スティック包装の小型品(30×20mm)、個包装菓子、ティーバッグ、スティック包装、バラ品のみ。ZJ-PTは耐油性。 ZP・Z-PT
Z-PKCに準ずる

非鉄系

  • 主成分は有機系物質を使用していますので、金属探知機の検出感度が低くなっています。
  • 感度は鉄球φ1.0mm相当以下です。金属探知機によっては非鉄球の設定が必要となることがあります。

自力反応型

酸素吸収タイプ

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
GLS
GLS ハム、ソーセージ、チキンナゲットほか。耐油性。 0.3~0.95
GL-M
GL-M 電子レンジにも対応可能。 0.3~0.95

複合機能タイプ
酸素吸収と同時に炭酸ガスを発生。酸素吸収による容器の収縮防止にも使われるタイプ。

タイプ 主な用途 適用範囲
(Aw)
GT
GT ナッツ類、煮干し他。耐油性。 0.3~0.9

その他

エージレスQ&A

Q:エージレスはどのように廃棄すればよいですか

A:エージレスの包装材料は、紙を含んだプラスチックフィルムからなっています。各市町村のルールに沿って廃棄してください。

Q:エージレスを誤って食べてしまったのですが

A:エージレスの主成分は鉄粉、ビタミンCなど、またエージレスアイの主成分は無機塩類と色素などです。これらは、公的機関による急性毒性試験で、安全性が確認されています。また、エージレスやエージレスアイに使用されている包装材料は、昭和34年度厚生省告示第370号、または昭和57年度厚生省告示第20号による「食品用の容器・器具・包装の規格基準」に合致した、食品と直接接触できる材料を使用しています。

  • エージレスの中の粉末が目に入った場合
    こすると眼を傷つけることがあります。大量の水で洗浄後、医師の診断を受けてください。
  • エージレス(エージレスアイ)の小袋を誤って丸呑みした場合
    食道・消化器官などを傷つけることがあります。医師の診断を受けてください。
  • エージレスの中の粉末が皮膚についた場合
    石鹸を使ってよく洗浄してください。
  • エージレスの中の粉末が誤って口に入った場合
    水で口の中をすすいでください。
  • エージレスを一緒に(麺類などと)煮込んでしまった場合
    安全性は問題ありませんが、鉄粉などにより風味が損なわれている可能性があります。
    また、エージレスの包材が、破れてしまった場合は、内容物の鉄粉が食品に混入している可能性がありますので、食することはお勧めしません。

Q:エージレスの入っている食品を電子レンジで加熱してしまいました

A:エージレスの入っている食品を電子レンジで加熱する場合、エージレスを取り除く必要があります。エージ レスが入ったまま、商品を電子レンジで加熱すると、スパークして包材を焦がし、場合によっては発火することがあります。尚、無菌炊飯米等には、電子レンジ対応のエージレスが使用されている場合もありますので、食品包装の注意書きも合わせてご覧ください。

Q:エージレスが熱くなっていますが

A:エージレスを使用した食品などの包装を開けた際に、酸化反応のためエージレスが発熱することがあります。ただし、発熱量は小さいので、一般的には火傷に至るようなことはありません。また、発火に至る等の心配もありません。発熱温度や時間はエージレスの品種や実装状態により異なります。

Q:エージレスは再利用できますか

A:再利用できません。食品等開封後は、エージレスを抜き取って捨ててください。

製品カタログ